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腸力アップでやせる! 若返る! 病気が治る!

腸力アップでやせる! 若返る! 病気が治る!

30年来の便秘が一発解消!便秘外来で教えて9割の人に効果のある足首つかみ

えんどうクリニック院長 遠藤剛  1983年、帝京大学医学部卒業後、同大学第二外科教室入局。 その後、社会保険中央総合病院・大腸肛門病センターなどを経て、1994年、福島県会津若松市にえんどうクリニックを開院。 いち早く便秘外来を開設し、自分でできる便秘解消法を指導。

日本人に多い!「ねじれ腸」を正す!

 私のクリニックでは、1994年の開業時から、月に2回、予約制の「便秘外来」を設けています。 便秘外来の目的は、頑固な便秘に悩む患者さんの、便秘の原因を突き止め、各人に適切な対処法を指導していくことにあります。  便秘の原因で、最も怖いのは大腸ガンですから、まずは、内視鏡検査でガンの有無を調べましょう。 大腸ガンの可能性を否定できたら、生活習慣を改善して便秘を解消してください。  生活改善のポイントは、次の3点です。 ?腹筋を強化する ?ヨーグルトを積極的に食べて腸内環境を整える ?しっかりと水分をとり食物繊維の多いものを食べる。  まず、腹筋の筋力不足が、便秘を招きます。  中高年の人に便秘が多いのは、腹筋が弱くなって、便を押し出す力が低下してしまうことが原因です。 したがって、腹筋を強化することが、便秘解消にとても有効なのです。  便秘外来では、いろいろな腹筋運動を指導していますが、そのなかから、簡単にできて、効果の大きい腹筋運動を二つご紹介しましょう。  まず、『腰上げ体操』です。 ?あおむけになって、両ひざを直角に曲げて立てる。 ?腰をできるだけ上げて、10秒キープする。腰が反り返るくらいにする。これを、3?5回行う。  この体操は、腹筋を鍛えるとともに、下垂した内臓を上に上げて、内臓を活性化させます。  もう一つは、「足首つかみ」です。  日本人は、7?8割の人の腸がねじれているといわれています。  その「ねじれ腸」を正すことができる体操です。 ?便座に座って行う。  かかとを上げてつま先立ちになる。  上体を前に倒す。  このとき、右手で左足の足首をつかみ、上体をねじった状態で5秒ほど静止する。 ?一度、上体を起こしてから、今度は左手で右足の足首をつかみ、上体を逆にねじり5秒ほど静止。  これを何度かくり返すと、便意が生じてくる。  実は、私の義姉は30年来便秘に悩んでいました。 そこで、この体操を教えたところ、一発で便意が起こって、長年の悩みだった便秘を解消することができたのです。  腰上げ体操も足首つかみも、毎日続けることが大事です。  8?9割の人に、必ず効果を現すでしょう。

食物繊維だけだと便が詰まりやすい!

 次に、便秘の解消・予防のためには、ヨーグルトを積極的に食べることです。  腸の中には、100兆もの腸内細菌がいて、人間に有効な善玉菌と有害な悪玉菌が、日々勢力争いをしています。  ヨーグルトの乳酸菌は、腸内細菌の善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれるのです。  ヨーグルトは、比較的、胃酸の濃度が薄まっている食後に食べるのがいいでしょう。  ところで、便は普通、1日にバナナ1本くらいの量が理想といわれます。 そのためには、1日に20?25gの食物繊維が必要です。  しかし、食物繊維を、おかずだけで摂取するのは容易ではありません。主食で摂取したほうが、簡単でお勧めです。 そのためには、主食を精白度の低い物にしましょう。  ご飯なら玄米や麦飯、雑穀を加えた白米など。パンなら全粒粉のパンや胚芽入りパン、ライ麦パンにするといいでしょう。  また、食物繊維は水分といっしょにとらないと、便が詰まりやすくなります。 逆に、たっぷりの水分とともに摂取すれば、便のかさが増えて腸を刺激するので、便秘の改善につながります。  水は、摂取した水分の8割が小腸で吸収され、1割が大腸で吸収されます。 S状結腸にまで届いて便をやわらかくするのは、残りの1割に過ぎません。 ですから、1日に2?の量の水分を、何回かに分けて飲みましょう。