福島県会津若松市一箕町亀賀藤原417-3
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治療分野別でわかる医師・治療士のガイドブック

胃・大腸・痔の日帰り手術や便秘外来を実施し、専門の胃・大腸・肛門病に独自の専門医療を展開して好評を得る

経済効率など利点の多い胃・大腸ポリープと痔の日帰り手術

 大腸・肛門疾患の治療で有名な社会保険中央総合病院・大腸肛門病センター(東京)で働き、肛門病学の権威である隅越幸男、岩垂純一両医師の師事を得た遠藤剛医師が、故郷の会津若松市にえんどうクリニックを開設したのは一九九四年であった。

このクリニックの専門は大腸・肛門科で、内科と胃腸科も守備範囲に入れているが、特徴はなんといっても、肛門科領域である痔疾の日帰り手術(デイサージェリー)と、胃大腸内視鏡によるポリープ切除術である。

痔疾の日帰り手術は、対象を脱肛、裂肛、痔痩の軽症から中程度の病態で、基本的には一応の健常者に限定している。
この場合の健常者とは、米国麻酔学会(ASA)が規定したクラス機銑兇乏催する麻酔可能の人である。

遠藤剛院長は語る。
「日帰り手術で患者さんのメリットは、経済効率と時間の有効活用です。
日帰りだと、入院した場合の費用の三分のーぐらいで済みますからね。
痔の手術を受けると、平均的には10日から2週間、ケースによってはーヵ月になることもあります。

うちでは午前中に来院していただいて、昼に手術して、夕方には帰宅できるのですから、忙しい人には大きな利点になるでしょう。
日帰り手術で大事な点は、患者さんをふくむご家族が安全で安心して受けられる手術情報の開示と術前術後に詳細な段取りをつけることです。
そのためにクリニカル・パスウェイをつくり、さらに徹底したインフォームド・コンセントを基本とする情報の開示と共有化をおこなっています」

えんどうクリニックで一九九七年から始めた日帰りの手術は、すでに300例(2003年時点)を超している。
また、手術を必要としない痔疾への漢方処方としては、"乙字湯"を従来の薬剤との併用で投与している。
症状に応じて補中益気湯芍薬甘草湯などを用いることもある。

日本でも珍しい便秘外来でガンを発見することも

えてして痔疾と裏腹になるのが便秘である。
しかし、痔疾のように出血や極度の痛みを伴わない便秘症の人は、何年にもわたって市販の薬を飲用している。
自分の指を使って便を出すような誤ったことをする人もいるという。

「実はこのクリニックを開業する際、恩師から「便秘外来をやってみてはどうか」と勧められたんです。
それを聞いて初めは半信半疑でしたが、便秘外来を始めてみたら、予想以上に多くの方が来られて驚きました。
痔の治療で来られる患者さんの半数以上が便秘に悩まされていることも知りました。
便通を整えると、同時に痔が治ったりするので、患者さんに喜ばれたりするんです。

雪の研究で有名な中谷宇吉郎さんが「雪は天からの手紙である」と書いておられましたが、わたしは「便は体内からの手紙」と思っているんです。
便をみただけで、腸のことがある程度わかりますし、もちろん、体調を知ることもできます。
さらに、便秘からガンが発見されることもあります。便秘を軽視してはなりません。
たとえば、便秘と下痢を繰り返したり、粘血便が出たりしていたなら要注意です。
ガンと合併していることもあるからです。その場合、大腸内視鏡検査を勧めています。」

日本でも珍しいえんどうクリニックの便秘外来サービスは、通常の診療時間終了後に予約制で受けられる。
それも通常の診察室に通されるのではなく、談話室のような部屋で、一人30分から一時間をかけ、遠藤医師と対で充分に話し合う。
患者がリラックスして包み隠さず話したところで、院内の栄養士による食事指導へと引き継がれることになる。

便秘にはすぐに下剤を用いず、食事指導で治そうというわけだ。
それには独自の指導用パンフレットが用意されており、それを基に個々の患者の生活に合わせて食事療法へと導く。
むろん、便秘症で来院するのは成人に限ったことではなく、乳幼児を連れた母親も来る。
この場合、便秘というより肛門疾患が多く、乳児痔痩や裂肛が見受けられ、これらの原因が便秘となっている。

無料健康相談会や掲示板で情報公開

アイディアマンの遠藤医師は、院内で無料の"健康相談会"を実施している。

「月に二回程度開くのですが、患者さんの勉強会とカウンセリングを兼ねたような、ざっくばらんな雰囲気でおこなっています。
日ごろ診察しているとき、話し足りない患者さんに参加を呼びかけて、時間をゆっくりとって話し合ったりするのです。
だいたい前半は参加者全員を対象にして病気や胃・大腸の検査の知識などでお話しして、後半は一人二〇分程度の個別カウンセリングをおこないます。

このカウンセリングは病気に関することだけでなく、個人的な悩みから家族の病気に関することまで話がおよびます。
こうしてゆっくり話す機会があれば、患者さんの反応もずいぶん違ったものになるんです。」

これにとどまらず、遠藤医師は情報を公開して、院内の風通しをよくすることにも熱心だ。
たとえば待合室の壁面いっぱいに各種の医療や健康情報に関する記事や写真やイラストを張り出し、そのなかにはクリニック手製の院内新聞や健康PRのチラシもある。
最近ではプラズマディスプレイを取り入れ、患者もその家族も、待ち時間などに楽しく見れるようになっているのだ。

「医療界も情報公開の必要性が叫ばれていますが、掲示板は情報公開の格好の場です。これからの時代は、医師だけでなく、患者さんにもいろんなことを知ってもらわなければなりませんからね、病気は医師にお任せという時代ではなくなりました。」

健康保険適用。ポリープ切除・日帰り手術も便秘外来も保険点数で算出。