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クローン病などの特徴、見分け方は

炎症部位、潰瘍の深さで鑑別

H20.8.20
このところおなかの調子が悪い状態が続いています。下痢や腹痛があり、時々血便も出たりします。
最近、若年層の間に「潰瘍性大腸炎」や「クローン病」という病気が増えていると聞いたのですが、その可能性もあるのでしょうか。
これらの病気の特徴や見分け方などを教えてください。(20歳代・男性)
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜にびらん(ただれ)や潰瘍(深い傷)ができる病気です。
下痢や粘血便、腹痛などが特徴で、発熱や瀕脈(脈が速いこと)、貧血などの全身症状が出てきます。

このような症状が長期にわたり続きます。
クローン病は、10?20歳代で発泡するケースが多く、男女比は約2対1。
免疫システムの異常がかかわるとされています。
消化管のすべてに病変が起こりますが、もっとも多いのは小腸です。
腹痛や下痢、発熱などが特徴的な症状で、始まりは気付きにくく、進行してからクローン病と分かります。
早期発見の難しい病気といえます。

診断は、ほかの病気との鑑別がポイントです。
クローン病も、潰瘍性大腸炎と同じように腸に炎症が起こる病気ですが、異なる所がいくつかあります。
ひとつは、潰瘍性大腸炎は大腸だけですが、クローン病では口から肛門までのすべてに病変が起こる可能性があることです。
また、潰瘍性大腸炎は病変が大腸の全域に広がっていくことがありますが、クローン病は病変の部位が限られ、連続的に広がるとは限りません。
小腸に多いのですが、何か所かに多発することもあります。

 もうひとつの違いは、潰瘍の深さです。
潰瘍性大腸炎では粘膜の浅い部分に広がりますが、クローン病の潰瘍は深く、時には腸壁を貫いて他の部位とつながってしまうこともあります。
クローン病の原因は、細菌やウイルスが関係するという説や、アレルギーによって起こるという説もありますが、いずれも確かではありません。
潰瘍性大腸炎と同様に病因は不明で、ともに厚生労働省の特定疾患に指定されています。
病変の起こる場所が大腸に限られる潰瘍性大腸炎では、極端に重症な場合を除いて食事制限などは必要ありませんが、栄養の消化吸収に重要な役割を果たす小腸が侵されるクローン病では、厳密な食事制限や栄養療法が必要です。

いずれにしても、不安がある場合は胃腸科に行き、大腸内視鏡検査を受けてみてはいかがでしょうか。
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