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鬼は内

 今年も節分が過ぎた。
節分と言えば豆まきだが住宅の防音密閉性のためか、それともあまりやらないのか、年々静かな節分になった気がする。

 この日になると誕生日が来なくとも、一つ年をとった気がするから不思議である。
私が幼少のころは、夕方の家の中は薄暗かったのを覚えている。
鬼が本当にいると思い、「鬼は外」と大きな声で、豆をまいた。
急いで雨戸を閉め、息を殺して静かにしていたのを思い出す。

 亡父は、毎年節分には、忙しい仕事の合間をぬって大学病院から帰り、豆をまいてくれた。
どうしても帰れない年は、もし鬼が来たらと父親のいない心細い夜もあった。
 現実に鬼などいないことは、幼児ならともかく大人は誰でも知っている。
しかし、今年も有名人や芸能人など大人が、大まじめに「福は内、鬼は外」と、豆をまいていた。

 本当に鬼はいないのだろうか。
もしかしたら心の中にすみ、普段は眠っているが、時々目を覚ます。
鬼は人自身では と、考えてしまうことがある。

 ことわざに「疑心暗鬼を生ず」とある。
心に疑いを持つと、ありもしない鬼の姿を見る、と言うことだろう。
逆に医療界には「鬼手仏心」なる言葉もある。
すなわち外科医はメスを大胆に入れるが、すべて患者さんの病気を早く治そうという温かい気持ちに基づくものだと言うたとえである。

前者の見えない鬼が、思わぬ悪さをすることもある。
 その鬼が時に議員、高級官僚あるいは医者、弁護士、先生と言われる教職員の姿に、また、先生に教えられる学生に、そして最近は低年齢化が進み、小学生の姿になって悪さをしている。

 このことを考えると、人の本性は悪であり、善に見えるのは偽りであると言う「性悪説」に合点がゆく。
「孟子」の「性善説」でさえ、欲が不善になると説いているくだりもある。
 問題は心にあるとすれば、人間は生まれた時から、その悪説を抑える教育が必要である。
それが理性に通ずるのであろう。

今の世の中、果たして、その心の悪い鬼を出さぬように努力教育されているのだろうか。
 学問勉学は一人でもできる。
一人で静かにゲームをしているから、いい子とは言えない。
ソフトの中のキャラクターが主人公ではなくなり、ゲームをやっている子供が主役に転化してしまう。
自分だけが強い、偉いと錯覚し、他人を軽視するようになりはしないか。
 心の健康は他人との交流、集団の中で形成されていくものだと思う。

私の亡父は、常に私に「自分勝手な事はするな、団体行動をしなさい」と口すっばく言っていたのを思い出す。
 「あの真面目な人が、あの優秀な人がなぜ」と言われる。
しかし、心の中に鬼がいた。
自分でも知らない、他人も気がつかない豆では追い払えない鬼がすみつく。
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