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先生の医療記事新聞集

自動車学校で蘇生法
朝日新聞 ...
救急救命法で設けられた国家資格制度である救急救命士の第一回国家試験(四月実施)の合格者は、全国に約三千人いる。
また、ドクターズカー(高規格救急車)は全国に五十台近くあると聞く。
しかし、プレホスピタル・ケア(病院到着前の応急措置)は、まだまだ満足できる状態ではない。

現代の医学では、「呼吸停止状態になってからの五分問、心肺蘇生(そせい)が行われないと助かる命も救えない」と言われる。

そこで提案したい。
自動車学校や教習所で、実技を含めた救急蘇生法を指導したらどうだろう。

事故に遭った時、一番身近にいる人は、何といっても周囲のドライバーである。
一刻を争う場合、この人たちの努力があれば、ここ一番で貴い生命を救えるかもしれない。
また、そうすることは、「あすは我が身」ではないが、運転する人たちに社会的責任を強く自覚させることにもつながるのではないか。
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