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患者さんの為のQ&A

理想的な便にならない

消化のよい食事が先決

「バナナー本」分の量が快便の理想と聞きます。 しかし、胃の粘膜が落ちているからか、整腸剤を定期的に服用しているのですが、あまり効果がありません。 快便につながる何か良い方法があればお教え下さい。(福島市・40歳代男性)
「胃の粘膜が落ちている」という人は、恐らく胃炎または胃潰瘍などで胃が荒れていると言うことだと思いますが、まずは胃腸科の先生の所に行かれて、今、胃がどのような状態かを内視鏡でチェックしてもらって下さい。 さて、バナナー本(150から200gが快便の理想と言われますが、便が150から200gになるには、1日20から25gの植物繊維が必要になります。 食物繊維が多ければ、便の量も多くなります。 しかし、食物繊維を多く取ると胃粘膜が荒れることがあるので注意が必要です。 胃潰瘍は、その部分にある種のたんぱく質がついてだんだん治るものですが、食物繊維はたんぱく質の膜を作るのを阻害するためです。  まず、胃を完全に治して胃の粘膜が十分にたんぱく質で覆われた後、繊維食や、快便を促す腹筋運動などを考えた方が良いのです。  今の段階では、消化の良い物を取ってもらうことが必要です。 薬に頼らずにスムーズに便を出すというのは、しばらくは難しいので腸の動きを良くする整腸剤を使ってください。  また、腸内環境が悪いと腸の働きも鈍くなり宿便もたまってきて、腸の菌の力関係も変わり(善玉菌が減って悪玉菌が増える)健康全体に悪い影響を与えます。 腸内環境を良くする上で乳酸菌(ヨーグルトなど)を積極的に取り入れて下さい。
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