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患者さんの為のQ&A

肉を食べると腹痛と脂汗が

脂肪控えビフィズス菌摂取

食事後、3・4時間すると、おなかが張って苦しくなることがあります。 その時はおなか辺りが痛くて脂汗が出ます。 考えてみると豚肉や牛肉などの肉類を食べると起きることが多いのですが、何がいけないのでしょうか。(68歳・女性)
食べ物の種類や個人差はありますが、食後3・4時間ということは食べ物が胃で消化されて小腸を通過している時間帯だと思います。 「おなかの辺りが痛くて脂汗が出ます」と言うことですが、以前に 何かの病気で外科的におなかを開けている既往があれば腸の癒着も考えられ、この部分が少し狭くなり、物を通るときに痛みを感じる場合もあります。 次に「肉類を食べると起こる」という点については、豚肉や牛肉は胃腸の働きを助ける作用があるのですが、肉に含まれる脂肪は腸の動きを非常に刺激したり、脂肪が体内で分解・吸収されるときに必要な胆汁酸も腸を刺激したりします。 これが、おなかの張りや痛みの原因となります。 対処法としてはまず、1日3食のバランスの取れた食事を急がずゆっくりと食べ、脂肪の多い食事の食べ過ぎに注意してください。 また、整腸作用のある乳酸菌やオリゴ糖、食物繊維などの豊富な食品を取るのが良いでしょう。 腸の具合が悪かったり、高齢者だったりすると、ビフィズス菌が減って大腸菌や腸球菌といった有害菌が増えているため、ビフィズス菌を取って腸内細菌のバランスを正常にするのが有効で、効果を上げるには1日あたり10億個のビフィズス菌が必要とされています(商品に表示があるので参考にしてください)。 ビフィズス菌は大量に摂取しても副作用の心配はありません。 最後に当たり前ですが、食事はよくかんで食べないと肉が固まりの様になることもありますのでご注意ください。
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