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患者さんの為のQ&A

しゃっくりが止まらない

心因性や疾患の可能性

しゃっくりが止まりません。 起きているときも寝ているときもです。 医者に行くと一時的には止まるのですが、1週間ほどたつとまた元に戻ってしまいます。 しゃっくりが止まる良い方法はないでしょうか。(72歳・男性)
しゃっくりは、 正式には吃逆といい、運動機能障害の一つです。 しゃっくりは横隔膜がけいれんした後、声門が素早く閉じるときに出る音をいいます。 しゃっくりの大半は、明らかな原因がなくても起こります。 しゃっくりが社交的な場で出ることが多いのは、おそらく笑ったり、話したり、食べたり、飲んだりといった動作の相互作用によるためと考えられます。 熱いものや刺激のある飲食物が引き金になることもあります。 しゃっくりの多くは突然始まり、数秒から数分後には止まります。 しかし、ときには健康な人でもしゃっくりがなかなか止まらないことがあります。 原因は、不安など心理的作用から来る「心因性」のもののほか、様々な「疾患」があります。 疾患は ・中枢神経系(脳血管障害、腫瘍など) ・頚部(動脈瘤など) ・胸部(肺炎、横隔膜ヘルニアなど) ・腹部(胃炎など) などが考えられ、まず内科か胃腸科に行き、こうした疾患がないか診察してもらって下さい。 しゃっくりを治す方法には民間療法も知られています。 多くは血液中の二酸化炭素レベルを増やして止めようとする方法で、息を止めたり、紙、袋(ビニール袋は不可)を口にあてて呼吸したりして止めます。 また、水を素早く飲んだり乾燥したパンや砕いた氷を飲み込んだりすると、脳から胃へ走る迷走神経が刺激され、しゃっくりが止まることもあります。 このほか、柿のへたをせんじて飲む方法や、舌をそっと引っ張ったり、眼球をそっとこすったりして迷走神経を刺激する方法も効果があります。 ちなみに、長びくしゃっくりで原因がはっきりしない場合に使用される薬には「スコポラミン」「プロクロペラジン」「クロルプロマジン」などがあります。 最近のトピックとして、横隔神経の経皮的電気刺激も報告されています。
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