MENU

患者さんの為のQ&A

空腹時、胃がムカムカする

胃炎の疑い内視鏡検査を

空腹時に、胃がムカムカするような感じがします。 特にお腹がすきすぎると、胃酸が上がってくるというか、すっぱいような感じがします。 食欲は変わらず、むしろ空腹時は余計に食べたくなります。どのようなことが考えられるでしょうか。(40歳代・男性)
胃炎、または胃・十二指腸潰瘍が考えられます。 国民の4人に1人が、胃の不調に悩んでいると言われています。 かつて「胃炎」と言われた病気は、現在は「機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)」と呼ばれています。 症状的には、胃もたれ感、むかつき、おなかの張り、胃の痛みなどです。 原因としては、胃の動きが緩慢になる、また、胃が過敏になっている、などが考えられます。 具体的なものとして挙げられるのは、ストレスや過労、運動不足、不規則な生活、偏った食生活、睡眠不足、たばこ、お酒やコーヒーの飲み過ぎなどです。 当然、これらは胃潰瘍の原因にもなります。 胃・十二指腸潰瘍は、合わせて「消化性潰瘍」と呼ばれ、胃や十二指腸の粘膜に、自ら分泌した胃液の消化作用により、潰瘍ができる病気です。再発しやすく、合併症(出血、穿孔、狭窄)が発生する危険性もあります。 潰瘍ができる仕組みを説明します。 胃液は、胃酸とペプシンという消化酵素からなっており、通常は胃粘膜の表面は粘液でおおわれ、防御機構が働き、粘膜を保護しています。 ストレスなどの何らかの要因で防御機構が弱まると、胃粘膜が胃液自身に攻撃され、潰瘍が生じます。 以前にもこの欄でお話をした、ピロリ菌も潰瘍の原因の一つと言われています。 いずれにじても、胃腸科を受診し、一度、内視鏡検査を受けられることをお勤めします。
Copyright(C) Aizu Endo Clinic All Rights Reserved.