トマト食べた翌日、便に赤いもの
原因決めつけず検査受けて
先日、大便に赤いものが部分的についていました。いわゆる血便と考えてよいのでしょうか。
前の晩、トマトを食べていたのですが、それがそのまま出てきたということはあるのでしょうか。
その後、特におなかの違和感や腹痛などはありません。一度検査した方がよいのでしょうか。（40歳代・男性）
「便に血がついた」というのは、大腸肛門科を受診する患者さんの最も多い訴えです。
一番多い相談は「赤い血便が出た。痔だろうか？ それとも？」というものです。
便と混ざっていない鮮血がでた場合は、痔からの出血の頻度が高いのですが、大腸や直腸からの出血の可能性もあります。
日本人の３人に１人が痔持ちです。
当然、痔持ちの方が直腸の病気になるのも珍しくないことです。
痔があって、便の表面に血が付着しているから「痔だろう」と決めつけるのは危険です。
血便を見たら、自分で原因を決めつけずに検査を受けましょう。
このような出血とは別に、便全体が赤ければ（直腸より奥の）大腸からの出血です。
下痢や腹痛い熱を伴ったものなら、大腸炎に よる血便の可能性が高いでしょう。
下痢などの症状がなければ、腫瘍（ポリープまたはがん）からの出血か、それ以外の出血かが問題となります。
大腸の精密検査が必要です。間違いのない検査は内視鏡検査です。
血便をともなう大腸炎はいろいろあります。腸の血行不良によるもの（虚血性大腸炎。
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大腸炎は正確な診断と治療が行われれば必ずよくなります。
診断が間違う、あるいは遅れた場合は大変で。
例えば抗生物質の副作用による大腸炎なのに抗生物質の投与を続ければ死亡することもあります。
下血を起こすような大腸炎は専門医が診察にあたるのが理想です。
さて、今回の質問ですが、食物繊維の多い野菜、特に残って赤っぽく見えるものとしてはトマトの皮、イチゴの種やレーズンなどのベリー類、ニンジンなどがあります。
慎重な考え方では、やはり一度大腸内視鏡検査をすることをお勤めします。
