MENU

患者さんの為のQ&A

大腸にポリープ 取った方が良いか

がん化する前の切除が最良

先日、人間ドックを受けたところ、大腸にポリープがあると指摘されました。 自覚症状は全くないのですが、切除した方が良いのでしょうか。 おなかを切らなくても取れるそうですが、どうやって取るのでしょうか。(50歳代・男性)
人間ドックなどで大腸内視鏡検査を受ける人が増えたことから、大腸ポリープがたくさん見つかるようになりました。  大腸ポリープは、大腸粘膜の表面がイボ状に盛り上がったものです。  1個の割合で大腸がんになると言われています。 大きさにより悪性度は違いますが、だいたい直径5ミリ以下だとがんが含まれる率は1%ほどです。 6から9ミリで10%、10ミリ以上では20%と、成長するとともに高くなります。  症状についてですが、ほとんどはご質問のように全く自覚症状がありません。  しかし、大きくなってがん化すると、出血して便に血が混じったり、便通が悪くなって便が細くなったりします。 このような状態になると治療が大変ですし、肛門に近いがんは、場合によって人工肛門を取り付けなければならないこともあります。  ポリープは、飲み薬や注射では消えません。 がんに変わる前に切除するのが最良の治療法です。 昔はおなかを切って切除していましたが、現在は内視鏡で簡単に取れる時代となりました。 内視鏡でのぞきながらポリープにワイヤをかけ、電流を流して根元から焼き切ります。 痛みは全くありません。  ただ、すべてのポリープが内視鏡で切除できるわけではありません。 どうしても取れない深い場所にあるポリープや、がんが進行しているポリープの場合、腹腔鏡による手術や開腹手術が必要になります。  40歳以上のがん年齢になったら、定期的に大腸内視鏡検査を受けましょう。 特に大腸がん検診で便潜血反応が陽性だった方や、便に血が混じっている方は、できるだけ早く検査を受けてください。 また、一度ポリープができた人は将来もできやすいので、年に1回は検査を受けるようにしましょう。
Copyright(C) Aizu Endo Clinic All Rights Reserved.