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 昨年九月九日号のメディカル・トリビューン誌上に、会津若松の遠藤剛院長が「隅越先生から学んだこと」というエッセイを寄稿されている。

 隅越幸男君とは中学以来の同級であり、医学部入学後はともに馬術部に入り、卒業後同じ外科に入局しか仲である。
きわめて素直な男で、コツコツと研鑽を積み上げていくタイプであり、怒ったところを見たこともなく、人と争ったということを聞いたこともない。
生真面目な人にありかちな硬直性がなく、柔軟性に富んでいる。

 若くして母を亡くし、戦災で家を焼失したという不運に見舞われ、長男として一家を背負う苦労(といって決して口に出すことはなかったが)のためか、早くに社会保険中央総合病院の前身である山手病院に赴任し、近くのアパートに住んで、夜はその一室で診療を行っていた。
そして、人が敬遠する肛門疾患を手がけて、臨床的研究を地道に積み上げていったのである。

 彼の本領は、その仕事をほとんど独力で行ったことである。
医局のバックもなければ、世にいう学閥とも関係はない。
したがって、彼の許には全国から諸所の大学の卒業生が集まって来た。
口八丁、手八丁という面はまったくないというのに。

 強いていうならば、木村孝先生の存在がある。
木村さんは、学生時代の馬術部の主将で三年先輩であり、弟より二年遅れて卒業したという逸話の持ち主である。
視野の広い大人物であり、その文学、音楽、芸術、写真等の芸術的素養は戦争中の無味乾燥の生活に潤いをもたらしてくれた。

 管理、指導能力も抜群で、彼の若い大切な時期に、木村さんの薫陶を受ける機会を得たことは、その才能を発揮することができた一因となったものと思う。

 われわれの仲間は、何かというと彼の世話になっているが、医師のモラルが問われることの多い現今、彼のような人物は得難いと皆評価している。
その隅越君のことを手際よく、目の前に彷彿させるような名文で紹介して下さった遠藤院長に敬意を表し、謝意を呈する次第である。

泉 周雄 元国立東京第二病院長