MEDICAL PARTNERING 2006/5 VOL24

専門外でも安心して受け入れ

連携パスはかかりつけ医にも有益なツール

  竹田綜合病院の循環器疾患連携パスは、かかりつけ医にとってはとてもありかたいツールですね。
現在の大きな流れとして、病院は外来患者をかかりつけ医に逆紹介していますが、かかりつけ医の立場からすると、専門外の患者さんを診るのは少なからず不安があります。
特に循環器科や脳神経外科の疾患は生命に直結するだけに、いくら病状が安定しているとはいえ、紹介する側も紹介される側も慎重になる必要があると思います。
ですから、治療方針やスケジュール、必要な検査や注意事項などがきちんと示されている連携パスは、かかりつけ医が患者さんを受け入れる上では非常に有益なツールだと感じています。

 改善点としては、血液検査についてなどは、もう少し細かい指示があってもよいと思いますね。
また、病院の外来では2〜3ヵ月ごとの受診が一般的になっていますが、かかりつけ医の立場としては、やはり1ヵ月に1度ぐらいは顔を見て状態を把握したいと思いますね。
そのあたりの病院とかかりつけ医の違いなども、患者さんに説明していただけると助かりますね。

 もちろん、このようなことも、今後、地域のかかりつけ医と病院が話し合って、より良いものに改良していければいいですね。