患者さんの為のQ&A
口内炎よくできる 予防策は?
"栄養","安静","清潔"心がけて
H19.12.11
よく口内炎ができ、その際は一週間ぐらい痛みが続きます。栄養不足かなと考えているのですが、原因と予防策があれば教えて下さい。(30歳代・女性) 何らかの原因で、口の中の粘膜や舌に起こる炎症を総称して「口内炎」と言います。
たくさんの種類がありますが、もっとも多いのが「再発性アフタ」と呼ばれるもので、直径5mm程度の白い潰瘍が繰り返しできます。
原因ははっきりしていませんが、ー週間ほどで自然に治る場合がほとんどで、あまり心配はいりません。
考えられる要因は、□の中にある細菌やウイルス、アレルギーなどの免疫反応、女性に多いホルモンの変調、ビタミンやミネラルの欠乏、胃腸障害、自律神経失調症など、多種多様にわたります。
ヘルペスやペーチェット病など全身疾患の部分症状として現れたり、子供の場合は手足口病などの初期症状として出たりすることもあります。
口内炎ができてしまった時は、まず「栄養」を補給してください。
辛い、熱い、硬いなどの食べ物はなるぺく避けます。
痛くて食べるのがつらい時は、サプリメントで補うのも効果的。
ビタミンや鉄、亜鉛などのミネラルが総合的に入ったものがよいでしょう。
「安静」も大事です。
睡眠や休養を十分とるようにしてください。
また、口の中は「清潔」に。
刺激の少ないうがい薬や水、お茶などでうがいをします。
口腔用軟膏や付着型錠剤、トローチなども有効です。
常日ごろから、これらの「栄養」「安静」「清潔」を心がければ、再発の予防にもなります。
なお、市販の薬でステロイド入りのものは、1?2回程度の使用に限定した方がよいでしょう。
漢方では半夏瀉心湯、慢性の口内炎ではヨクイニンが使われます。
また、最近ではレーザーによる治療も行われているようです。